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症状別コラム

自律神経や内臓に対する鍼灸の効果とは?鍼が効果的な理由を解説

内臓系の不調

2023.06.20

鍼灸は「未病」の状態にある体の不調に対して効果を発揮します。未病とは病気の一歩手前の状態で、病院で検査を受けても原因がわからないような症状です。

「未病」の状態にある場合は、通常の医療では原因がわからないため、病院では対処が難しい場合もあります。しかし鍼灸であれば、脈診や腹診などの東洋医学の視座に立った検査が可能で、そこから施術方針を立てて、未病を改善へと導けます。

施術の際は、人体に365以上あるといわれる経穴(ツボ)を鍼や灸で刺激して、気血の状態を整えます。その結果、心身のバランスが整い、免疫や自然治癒の向上が期待できるのです。

病院で原因がわからないような「未病」の状態にある症状を改善したい場合は、鍼灸を受けることをおすすめします。

内臓の働きについて

鍼が内臓に効果的な理由をお話する前に、まずは内臓の働きについて説明します。内臓は自律神経と呼ばれる神経によって、働きが制御されています。自律神経は交感神経と副交感神経からなりますが、副交感神経が優位になると内臓が動くようになり、食物を消化したり、消化したものをエネルギーに変えたりできます。次に自律神経について、さらに詳しく見ていきましょう。

 

 

 

自律神経とは

自律神経とは、循環や消化、呼吸、体温など人間が生きていく上で欠かせない機能を調整する神経です。交感神経と副交感神経で構成されていて、活動時には交感神経が優位になり、睡眠やリラックス時には副交感神経が優位になります。

食後、安静にした方がよいのは、副交感神経を優位な状態に保ち、内臓の働きを活発にすることで消化をサポートできるからです。

またストレスなどで交感神経が優位な状態が続くと、副交感神経が働かないため胃の消化が悪化して食欲不振になったり、腸の動きが悪くなって便秘になったりします。

このように内臓と自律神経の働きは密接なつながりがあるのです。鍼灸が内臓に対して効果を発揮できるのも、自律神経の作用が介在するからです。次に、鍼灸が内臓に効果的な理由についてみていきましょう。

なぜ鍼が内臓に効くのか

鍼が内臓の働きに効果的な理由は、自律神経を介して内臓に影響を与えられるからです。自律神経は無意識のうちに内臓の動きを制御していますが、皮膚への刺激にも反応する性質があります。現代医学においては、専門用語で「体性-内臓反射」と呼ばれるメカニズムにより、鍼の刺激で内臓の動きを促進したり、抑えたりできるのです。

一方で古来から伝わる鍼灸では、鍼による内臓への効果を12本の経絡で説明しました。その経絡上には、約365以上ものツボが配置されていて、症状に合わせて各ツボに刺激を与えると内臓の不調を改善できるとしています。

昔と今では、鍼の効果に関するメカニズムの説明に違いこそあれ、鍼灸の世界では鍼の内臓に対する効果・効能が体系化して示されているのです。

また鍼は内臓の働き以外にも、筋肉の緊張やストレス、痛みの緩和をはじめ免疫を高める効果も期待できます。鍼灸を受けると期待できる効果について、さらに詳しく説明します。

筋緊張の緩和と疲労の回復

筋肉に鍼を刺すと、反射的に緊張がゆるみ、血管が拡張して血行が促進されます。血行が促進されると、筋肉にたまった疲労物質が排除されて、疲労の回復も期待できます。

ストレスの緩和

鍼灸には鎮静効果(リラックス効果)があるため、ストレスの緩和が期待できます。さまざまな臨床研究で、鍼刺激によって神経伝達物質が正常に近づき、ストレスが緩和されたことが報告されています。予防医学の観点でも、ストレスに対する鍼の効果が期待されています。

痛みの緩和

鍼は鎮痛効果が高いといわれています。鍼の刺激は、体が受けた痛みの情報を脳へと伝える途中で、その感覚を麻痺させることで鎮痛効果を発揮します。筋肉痛や神経痛、外傷などによる痛みを緩和する手段として鍼はおすすめです。

免疫を高める

鍼で体に刺激を与えると、免疫を活性化できます。鍼の刺激を受けることで、脳がその刺激を人体に対する危険と認識します。その結果、防御反応が高まり、免疫力アップが期待できるのです。

まとめ

鍼灸は未病の状態にある症状に対して効果を発揮します。内臓であれば、食欲不振や便秘、血糖値や血圧の上昇などが未病に該当します。

これらは、自律神経が乱れることでおこりますが、未病の状態を放っておくと本格的な病気に移行することもあるため、注意しましょう。早めに鍼灸で自律神経のバランスを整えて、内蔵の状態を正常に保つことをおすすめします。

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